みよ通信

●ゅ●通信じゃないです。

WHITE FIRST LOVE の世界 -Aqours 3rd LoveLive! Tour ~WONDERFUL STORIES~

こんにちは

それでは、1つ前に書いた記事では言及できなかった解釈的なブログを書きたいと思います。
僕の主観が入りすぎてしまって、いつのまにか妄想になってしまったので、侵襲的に感じられた場合はすぐ見るのをやめましょう

今回の記事は、解釈というよりも、むしろ

考え方、や、ライブの見方、そこからの発展

という感じだと思います。
内容はどうでもいいので過程だけ追ってもらうのが多分正しい読み方です。

ほんとは全曲触れたかったんですが、明らかにこの曲だけ沢山かけてしまったので残りは次の記事でなんとかして記します。では。

WHITE FIRST LOVE

はい。ダイヤさんのソロ曲です。
TVアニメ2期Blu-ray第5巻の特典曲ですね。

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この曲は、曲名からも恋の曲という事は分かるんですが、どこか歌詞がネガティヴですね。恋についての苦しみに十分すぎるほど触れた上で、"恋が始まる"というなかなかビターな曲なのかなとか思いました。
他のソロ曲と違って、姉妹の曲は場面想定的という事もポイントかもしれません。
スクールアイドルに憧れる彼女たち故にこういう曲になったのかもしれません。


さて、
なんでわざわざ触れるの?ってなると思うんですが、演出があまりにも素晴らしかったのでまとめたいな〜と思いました。
以下の通りです。

  1. メインステージの位置関係
  2. 衣装と身体の動き
  3. スクリーンが一瞬赤色に染められる
  4. 花道とセンターステージ

ただし、これらは相互に関連し合ってる事を押さえてください。

ちなみに今回の目玉は、2つ目と3つ目です。1つ目と4つ目はあんまり、、、

先に結論だけ言っておきます。

WHITE FIRST LOVEは、曲の歌詞、ライブでの演出や振り付けなどの全てに対して整合性が取れているということです。恋の二面性と揺れ動く内面的な、心の動きが表現されています。

メインステージの位置関係

最初の位置はメインステージの2階でしたね。
そしてリフトが上昇していきました。

ポイントは、"地上から徐々に離れていく"ということです。地上とは、私達がまさに生きて暮らしている場所、ライブ会場でいうと、ステージの1階(?)と思っています。しかし、そこから遠ざかっていますよね。天に近づいている反面、地に足がついていないと言えます。
物理的な距離として、地上から離れているという事になります。

しかしこれは1番のお話。
2番ではリフトが下降し、階段を下りメインステージの1階に到達しました。

つまり、2番では地上に近づいた訳です。距離が近づきました。しかも階段を降りて1階に、ついに地に足をつけた訳です。

さて、
"地上"という言葉に拘ってたつもりなんですが、
"地上"とは何を表すのでしょうか?
ここら辺は色々答えがあると思います。

1つの考え方としては、"あなた"がいる、という事だと思います。ちなみに二人称が"あなた"なのは良いですね。"キミ"じゃないので曲の雰囲気に合ってます。表記警察の過去ブログ参照。

"あなた"とは曲中の歌詞に出てきますね。

想いが届かないって悩むのは 苦しいだけでしょう
誰にも言えなくて あなたへと心が揺れる夜 恋が始まるの…?

サビにも出てきますね。

想いが届かないって悩むのは 苦しいだけでしょう
誰にも言えなくて あなたへと心が揺れる夜 恋が始まるの…?

話を戻しましょう。
地上には"あなた"がいる、と言いました。
根拠はないんですよね。なんなら"あなた"抜きでも良いくらいです。ならブログにするなというお話なんですが。

ただ、そう考えると辻褄が合います。

1番で地上から離れていたのは、物理的な距離があったと言いました。しかしこれは、この曲を歌う黒澤ダイヤ、と"あなた"とが遠く離れた場所にいるという事を必ずしも示していません。日本と海外、みたいな感じじゃないです。ダイマリか?(?)
歌詞から読み取るのが難しいからです。

これも僕の勝手な想像なんですが、この距離は心理的な距離だと思っています。
ダイヤさんが地上から遠ざかる(リフトが上昇する)ということは、ダイヤさんの方から(勝手に)遠ざかったと考えることができます。
それは歌詞からもよく分かりますね。
恋に対する葛藤が歌詞によく見られる事と、地上との距離、は何かしら意味があるのかもしれません。垂直方向に距離をとったダイヤさんですが、地上に足をつけてないので危ないかもしれません。

しかし、2番ではリフトが下降し、階段を降りて1階に、地上に降り立ちました。

これは曲中の時間の流れをも表してると思います。
つまり、2階リフト上昇→2階リフト下降→1階、という動きが、曲中での時間軸と一致してるという事です。例えば、1階に戻ったのは2階リフト下降時の2日後、とか、そういう意味です。

リフトが下降したという事は、心理的距離が縮まり、"あなた"に"惹かれ"、接近が試みられています。
階段を下り、ついに1階へ、地上に降り立ち"あなた"と同じフィールドに立つことが出来ました。2階へは"戻れなくなるの"という事です。

余談ですが、このリフトをうまく使ってるなという曲は、AZALEAのGALAXY HidE and SeeKとなっています。ダイヤさんが1人、孤独である状態をリフトを使って表していると思います。今回の曲はソロ曲という点でもそういう意味は付加されうるのかなと思いました。

衣装と身体の動き

ここで衣装と身体の動きについて言及してみます。

衣装はひたすら白かったですね。れいとうビームでも使ってきそうなダイヤさんでした。

言及したい点は1番のサビの前後です。
まず歌詞を描き起こします。

目覚めそう何かが こわい

あなたの目がきっといけないんでしょう 孤独な光が
私と似てるから惹かれるの 戻れなくなりそう 恋の始まりね…?

この歌詞の中で気になったのは、
"目覚めそう何かが こわい"です。

衣装のお話に戻ると、1番はフードをかぶってて2番の前に身に纏ってた衣装を脱ぐんですよね。

この部分の歌詞では、フードの側面を両手でぎゅっと握っていました。"こわい"と一致していることが分かります。
両手で握ったままサビでは身体が内側方向に動いてたと記憶しています。

そしてサビではそのフード付きの衣装を脱いだ訳です。

さて、

服とはなんでしょう?

まぁ普通身につけますよねって感じですが
ここでの服は"防衛"の意味合いが強いと感じました。

半袖と長袖の服を例えば比較してみましょう。
長袖の方が、太陽の光をガードできますね。
つまり、肌をさらけ出していません。

肌をさらけ出すということは、自らの身体をさらけ出すという事です。つまり、外界からのガードを考慮しないわけなんですよね。本当の自分を肌ごとさらけ出す、ということです。

もう一つ例をあげましょう。
マスクの役割です。
マスクは花粉症とか風邪とかひいてるひとがつけているんですが、マスクをつける事で自らの口と相手との間に壁が生まれます。
つまり直接的な相手から受ける影響をなくすという意味合いもあります。口元を隠しているとも捉えられますね。


今回はフードまでかぶって頭を隠していました。そして内側方向の動き。
頭が、物事を考える脳と同一視される、と考えると、面白いですね。
それはともかく、まあ外から身を守るという意味合いでのあの衣装なのかな〜と、思いました。そうすると、先ほど触れた心理的距離という話題とも親和性が高いです。

しかしその衣装は1番終わりに脱いでしまいました。
これは身を覆う衣装を脱ぎ捨てた故に本当の自分をさらけ出す、相手との心理的距離が縮まる事を暗示しているという事になります。リフトが下降した事とも繋がります。

スクリーンが一瞬赤色に染められる

さて、そして、
スクリーンが一瞬赤色に染められる

これ、気づいた人はいますか?
気づいてないと共感を得られないと思うんですが、
以下の部分です。

言葉ひとつで希望持ったり
勝手に絶望してみたり
もてあます熱さが こわい

優しくされたい 違うそうじゃない
もっとひりひりしたくなる
目覚めそう何かが こわい

2箇所あります。どちらもサビ前の歌詞ですね。
まず前者、つまり1番の歌詞について。

ここは、2階でリフトが上昇していました。そして、ダイヤさんの手の動きに合わせて、メインスクリーンでは冷たそうな白い風が舞い、一瞬赤色に染まってました。

この赤色とはいったいなんだったんでしょう?
なぜ赤色に染まったんでしょうか?

さて、ここでまたまた赤の前に触れておかなければならないのは白と青です。

白はWHITE FIRST LOVEの白です。衣装も。なんなら歌詞にも、"白さが物足りない"ってあります。

青はスクリーンの色に近いですね。

白の意味合いとして挙げられるのは
雪や氷ですね。曲中にも表れています。
他には、純白という言葉です。
混じりけがない、純粋という意味合いです。つまり、何色にも染まっていない。清潔な、純粋な真っ白な心。
衣装も真っ白なので、純粋性が強調されていると想像されます。

また、真っ白→始まりを暗示します。レポートが白紙ってのを思い浮かべるとわかると思います。そこから書き"始める"わけですから。


WHITE FIRST LOLEの歌詞には以下のような歌詞がありますね。

想いが届かないって悩むのは 苦しいだけでしょう
誰にも言えなくて あなたへと心が揺れる夜 恋が始まるの…?

恋の始まりについての言及が歌詞にも多いんですが、白とのイメージに見事に合いますね。

別の解釈をしてみましょう。
白は雪や氷を彷彿とさせると触れました。
氷といえば、冷たい、冷淡ですよね。そして固いです。
雪はいつ見られるかというと冬ですね。心も体も冷え切ってる時期で温もりが欲しくなります。

今回の曲からは冷淡というイメージはちょっと湧かないので、心が冷え切って固い状態、を表してるのかなと思いました。つまり、スクリーンの映像はダイヤさんの心の様子そのものが投影されていると。

さて、では青ですね。
青は寒色といって、冷たさを感じさせる色です。赤がエネルギッシュなのに対して青は落ち着いた、停滞した印象を与えます。これは上記の白の説明と重なる部分があるとだけ触れておきます。

そして、こういった状態が常である中で赤色が混じり込んだという事です。

赤と聞いて思いつくのはダイヤさんのカラーですよね。これも一因に挙げられると思います。

そして、赤信号、炎、薔薇などの色でもあります。つまり、危険、情熱、恋愛、などと結びつきますね。ちなみに赤色のライトはDaydream Warrior、やスリリング・ワンウェイ、君の瞳を巡る冒険、DROPOUT!?などで非常に効果的に使われています。

また、赤は、青や白と対比的な印象を与えますね。赤は暖色なので、暖かい印象を私たちに与えます。しかし、ダイヤさんのカラーという要因もあります。

個人的にはこう思います。
青、白で停滞した心の氷の世界を真逆の色の赤で染めた→染めるような想い、出来事があった

と。
明らかにこの、氷の世界、青と白の世界に紛れ込んだ異物である事は上述の説明から分かっていただけると思います。

ではこの染めるような想いとは何か?氷から連想される運動の停止を打ち破った想いは?
それは歌詞から読み解くことができます。

言葉ひとつで希望持ったり
勝手に絶望してみたり
もてあます熱さが こわい

サビへと繋がる歌詞というのもあってか、
歌詞の語調が強いと思いませんか?
絶望なんて言葉、激しすぎると思いました。

そして、"もてあます熱さ"。これは、内に秘める想いが強すぎて制御できない、という意味合いかなと思います。もてあますというのは手に負えないと言い換えられますよね。

つまり、そうした想いが漏れ出してしまったのかもしれません。それで暖色の赤色、情熱の赤、ダイヤさんの赤に染まってしまった。白い風が吹いたのに。

さて、では次は後者、2番のサビ前の歌詞です。
ここは、ステージ2階から1階へと向かう階段で主に歌われた歌詞で、
"違う"と"そうじゃない" の部分で腕を大きく勢いよく横に広げていました。ちょっとズレてるかもしれませんがその部分です。
それに合わせて赤色に染まるスクリーン。

これはどう解釈できるか?

まず、2階と1階を繋ぐ階段ということです。
つまり、地上への道。"あなた"へと繋がる道。
これはポジティブな側面が大きいと思うんですが、ネガティブな側面も同時に持っています。

"地上に近づく"という事のリスクとして、恋が進行してしまうことのリスクを考えれば良いでしょう。
勿論、友達の関係から抜け出せなくて、、なんて現実にありがちな展開ではありません。
心理的距離が近づけば近づくほど怖さが生まれてくるということかもしれません。自らをよりさらけ出す事にもなる、など。ヤマアラシのジレンマに似てるかもしれません。

次に挙げられるのは、振り付けと歌詞です。
歌詞をまたまた書いておきます。

優しくされたい 違うそうじゃない
もっとひりひりしたくなる
目覚めそう何かが こわい

この歌詞、凄いなぁと思っています。

"優しくされたい 違うそうじゃない"
これ、矛盾した想いを抱いていますね。

"もっとひりひりしたくなる"
ひりひりというのは、夏の終わりの雨音が、にもそういえばでてきましたね。

うまく例えるのが難しいんですが、唇の皮を剥くという行為に似ていると思いました。
ひりひりするのは痛いんですが快感的な側面もあるのかもしれません。
"目覚めそう何かが 怖い"という事です。

恋ならではの、楽しさと苦しさという両価性なのかもしれません。1番の同じ箇所にも希望と絶望という真逆の言葉が表れていましたね。このように、揺れ動きが激しい、想いとはそういうものなのかもしれませんね。

ただし、当然そうした矛盾した想い、葛藤の程度は激しいと考えられます。
それ故の振り付けですね。"違う"と"そうじゃない"とで勢いよく腕を横に振る事とも一致します。そうした想いの強さを表しているのが赤色、なのかもしれませんね。腕の動きや歌詞とも合っています。

花道とセンターステージ

さて、
1階に降り立ったものの、2番終わりに花道へ駆けていき、その次にセンターステージへと入っていきました。

センターステージとは、その名の通り、真ん中にあるステージです。ソロなので1人でセンターステージのさらに中心に立って想いを込めて歌うのには適しているのかもしれません。

ここで気になったのが、花道とセンターステージの境目です。
他の楽曲(例えば、空も心も晴れるから)にも見られるんですが、花道とセンターステージは見えない境界線が引かれていると思っています。
センターステージに入る瞬間足がゆっくりになり、表情が変わったんですよね。
だからなんだ?と言われるといや何もない、ってなるんですが()

さて、地上に降り立ちセンターステージへと向かうダイヤさんですが、これは先ほどの中心、という言及が理由として挙げられるかなと思います。他には、メインステージ2階、1階、センターステージと全てのステージを移動する事から、恋における行動力とも取れますね。まあなんかいくらでも解釈なんてできそうです。

こんな感じでしょうか。
曲の随所に想像させられる事が多い曲だったなと思いました。


[補足]

センターステージの床の演出を忘れてました。
思い出させてくれたオタクありがとう。

センターステージに立って歌っている時は、床にも同じように氷になってるんですが、

この床になんかヒビが入ってたように見えたんですよね。

氷の床にヒビが入ってる、という事は足元が崩れ落ちそうという事です。つまり、危険。
地に足をつけてもヒビが入ってるなら、結構綱渡りな感じですね。安定性を崩されるのは常なわけです。

ヒビが入るって事はその氷は薄いんでしょうかね、、?断言はできませんが。

そんなギリギリの状態ですが、恋についての歌、と考えたらネガティブに捉えすぎる必要もないのかもしれません。そういうもんだから。

映像が出たら真っ先に確認したいです。以上。