ライブ演出①-夜空はなんでも知ってるの?
こんにちは
院試まで2ヶ月切りました。
そんな中、今週末は沼津夏祭りに行ってきます。
さて、今回はライブのお話。
チケットが当たればライブに行く、そんな方は多いと思います。そもそもチケットが当たらないという話は今回はナシで。
メインは、演出、のお話です。
演出、広く来たね〜
と思うんですが、今回の演出とは、ライブでの演出全て、つまり、具体例を挙げると
衣装、振り付け、照明、キャラの立ち位置、仕掛け(トロッコなど)、小道具(トリコリコステッキなど)、センターステージ足元、スクリーン
などなどです。
今回は、この演出についての記事となります。とはいえ、ライブ映像から分かることしか書いていないので、新しみがないと思います。残念。
それでは。
具体例〜ユニット曲〜
今回はユニット曲を考えていきたいと思います。具体例です。
その中でも、
- CYaRon!の、夜空はなんでも知ってるの?
- AZALEAの、GALAXY HidE and SeeK
を考えたいと思います。
なぜかというと、心理的感情的な要素が盛りだくさんだからです。
人間の心はまぁ見えないんですが、それを演出や振り付けで表してるということになります。
気が向けば、他の曲もやります。
それでは、
夜空はなんでも知ってるの?
この曲、めちゃくちゃ大好きな曲です。こういう少ししんみりとしたような曲が割と好みだったりします。
ファンミでまた聞きたいなあと思っています。
曲の説明
まずこの曲の説明から行きましょう。どんな曲か?
一方、カップリング曲の「夜空はなんでも知ってるの?」は、情緒的でしっとりした雰囲気の楽曲。ケンカした大事な友達を想う夜を歌う優しい声が心を打つ。*1
(前略)この歌のテーマというかストーリーは自分でもとても好きで、たぶん友達とちょっとした行き違いがあったんでしょうね。(中略)自分も一緒に泣いてたら、その場で仲直りできてたかも…って友達のことを考えて一晩中ずっと悩むっていう、友情についても真剣な彼女たちを表現できたと思います。*2
以上の事から、この曲は、一言で言うならば、
ケンカした友達のことを思いつつ悶々とする夜
としておきましょう。
曲の印象と歌詞
はい、この曲はまぁ先ほどの引用箇所にもある通り、"情緒的でしっとりした雰囲気の楽曲"です。
この雰囲気、印象を持たせているモノとは何か?
例えば、後述する演出もそうなんですが、歌詞が挙げられます。
なんだか眠れない
今夜は眠れない
想いがずっと騒いでるって 寝返りうってばかり
だいじな友達へ 素直にならなくちゃ
打ち明けてみよう本当のこと
モヤモヤしてた私のこと 夜空は
ああ なんでも知ってるみたい…
知ってるの?
1番の歌詞ですね。
ここから、"夜"に悶々として眠れないまま想いを馳せていることが読み取れます。
そもそも夜は、太陽の光が当たらない事などの理由から活動性が落ちてしまいます。また、ネガティブな事を考えやすくなるのも夜です。ここら辺も曲の印象とバッチリ合ってますね。
ついでに言うと、夜空、つまり空の神秘性はこの曲の美しさに一役買っています。
まずそもそも、夜、上を見ると夜空が見えますね。今回は寝返りを打ってばかりで寝られない訳なので、窓から空を見上げるという動作もマッチします。
そして、(夜)空の持つ神秘性。
空には、太陽や月という神秘的な力を大いに秘めたモノがある他、神様や天使、といった、神秘的な存在がいる印象があります。
また、天国や宇宙といった神秘的な場所もあります。見上げると星が見えます。天体とかもあったりします。
こうした神秘さ、スピリチュアルで美しい夜空もロマンチックな感じで良いですね。
他の要因は、メロディーです。
僕は音楽理論に詳しくないのでテキトー言うんですが、off vocalを聞けばまぁ歌詞が入ってない分、メロディーのみから受ける印象が良くわかります。
特に、0:57-1:02 の部分。
視聴動画だと、2:37-2:42くらいですね。
【試聴動画】ラブライブ!サンシャイン!! ユニットシングル CYaRon!「元気全開DAY!DAY!DAY!」「夜空はなんでも知ってるの?」
歌詞を引用すると
優しくなれなかったの 涙のあの子に
私もね泣きたくってさ ずるいなと思ったよ
この最後の部分ですね。
ここの音は、水が染み込んでいくような音に聞こえます。もしくは、水に入っていく、足をつけていくような音。
ここら辺も、水が染み込む=何かしらの想い(モヤモヤ感など)が自らの中に入っていくと感じとられます。後悔や怒り、泣きたい気持ちが入り込んでくるような感じがします。
他にも2番終わりとかは劇的な変化ですね。
3:00前後から始まるあそこです。
こうした要因から、曲の雰囲気と個人の抱く印象は見事にマッチします。この曲は何だかしんみりするような気がする、みたいに。
曲の演出〜照明〜
(以下、1st、函館のユニットカーニバルから語ります)
青色の光とかですね。
青は寒色といって、副交感神経に影響を及ぼします。つまりリラックスしたり落ち着いた雰囲気を出します。今回は夜ということで非活動性を表す青は見事にマッチします。
そもそも夜空って青色っぽいとこありますね。
また、ラストのサビ前の
夜空にごめんね
の部分は光を敢えて消したりしてます。暗いです。
あと、函館ではメンバーカラーの光が上から降り注いだりしてました。
曲の演出〜センターステージ〜
1stでは、センターステージは夜空になってましたね。函館ではメインスクリーンにセンターステージ足元の演出が映し出されていました。
それではポイントを列挙していきます。
- 足元のメンバーカラーの光
- 1番サビのメンバーカラーの光の三角形
- 2番サビ前の音に合わせた演出
- 2番終わりの星の日周運動
- ラストのサビで描かれる星
全部語るのも大変なので、
2つ目だけ少し言及すると、
降幡「上から見ると私たちが手を向けた方向に光が伸びていて、みんなつながってるという演出も素敵だったね」
降幡「(前略)私が杏ちゃんを見て、杏ちゃんがしゅか(斉藤)を見て、しゅかが私を見るという振付のところで感動してしまい、見事に崩れました」*3
うーんこの部分じゃね??
と思いました。それだけです。
曲の演出〜小道具・仕掛け〜
これはまさにトロッコです。
トロッコに乗ったのは1stの時ですね。2番の途中です。
曜がセンターステージに残り、千歌とルビィが反対方向へとトロッコで向かってしまいます。
曜はラストのサビでようやくトロッコで追いかけるんですが、追いつくことはできず、、
このことがそのまま曲のテーマと一致しています。トロッコの距離は友達との心理的な距離を表しています。
ただし、終わった後に合流した時は満面の笑みだったらしいです。前述した三角形からしても、心は繋がっています。心理的距離が必ずしも遠いわけではないのは、友達という前提からも明らかですね。
曲の演出〜スクリーン〜
函館はスクリーンが素晴らしかったですね。
また、
夜空にごめんね
の曜の振り付けとスクリーンが一致してたのも素晴らしかった。
曲の演出〜衣装〜
うーーーん、思いつかん!w
かわいい衣装でした。
曲の演出〜キャラの立ち位置〜
先ほど述べたトロッコの心理的距離もこれかもしれませんね。
曜がセンターステージに取り残されてるという位置も。
また、振付で言及するんですが、
誰かのソロパートでは残り2人の位置関係も重要な要素となっています。
さらに、この曲は、すれ違いがテーマ性として挙げられるので、位置関係もそうなったりしてます。具体例は後ほど。
最後に、函館のラストのサビ部分の位置関係も、ズレという意味で面白いと思います。メインステージ1階-2階-2階リフト という点です。最後にリフトが下がったのもポイントですね。
曲の演出〜振付〜
降幡「あの切ない感じの踊りが本当に胸に突き刺さるというか…」
斉藤「千歌ちゃんと曜ちゃんの振付にもすれ違う演出があって、"どうしたら思いを届けられるの?"って気持ちで歌っていると、胸が苦しくなるんですよね。」
伊波「手の届かない距離、その切なさが表現された演出だったり、振付だったりしたので感動しましたね」*5
こんだけ振付、踊りに注目しています。細かく見ていきましょう。とはいえ、細かく語るとまぁ文字数が足りないので代表的なものだけ挙げます。
基本的に歌詞に忠実すぎるのが、CYaRon!限らず全ての曲の振付に見られる特徴です。
手の届かない振付
これは主に、手を伸ばして引っ込める振付かなと思いました。
手が届かないとは想いを伝えようとしてるのに伝わらないということです。そうした想いは当然"手が届かない"という動作に表れますね。
例えば
優しくなれなかったの 涙のあの子に
大事な友達へ 素直にならなくちゃ
やっぱり自分のせいかな 余裕がなくてダメだった
いまからそっとね 抱きしめたい
ここら辺ですかね。
あと、"ヨーソローダンス"ですね。*6
これらの動きは、想いの強さに比例してるのかもしれません。
手を伸ばす行為自体がかなり大きな動作故に、気持ちの大きさを反映してるのかな〜と。
"ヨーソローダンス"とかまさにそれです。
あの激しい動きは、大きく、激しく、強い気持ちの表れかもしれません。
千歌と曜
これは主にルビィパートで表れます。
この曲限らず、CYaRon!の任意のルビィパートではまぁ千歌と曜が色々やってます。
この曲はルビィのソロパートは3箇所存在します。そのうち後半2箇所、1番と2番について。
1番のルビィパートでは、その前のパートを歌い終える曜と同時に千歌が振り向くんですが、2人はすれ違い、違う方向を向いてしまいます。
3人の目線で説明しましょう。左から順に、ルビィ、曜、千歌です。
曜パート… ← ↓ →
曜・ルビィパートの境目… → ↓ ←
ルビィパート… ↓ ↙ ↘︎
こんな感じです。この時の千歌の表情と曜の仕草が素晴らしい。ケンカした友達との距離感に悩んでるようにも取れます。
2番はもっとヤバいですね。1stの円盤に両日とも映ってます。
だいすきな はずなのにね 時々すれ違う
ここの演出
すれ違った後に振り向く千歌の、曜を見る表情や、千歌に背を向けてそれに気づかない曜というすれ違い。
ルビィは、千歌と曜の方向をチラッと見て、手で作ったハートを散らせています。
こんな感じで振付も考えると色々面白いです。モーメントにまとめたものがあるので気が向けば見てみてください。
https://twitter.com/i/moments/931550208617365504
ちなみに、ここら辺を見ると、夜空はなんでも知ってるの?って、ようちかソングじゃね?と思うかもしれませんがまあそれは違うかなと思います。
曜-千歌に限らず、千歌-ルビィや曜-ルビィも存在しまくってるからですね。例えば2番曜パートでは、ルビィに対して手を伸ばしても届かない振付があります。ユニットの均質性とかも時間あればブログに書きたいですね。
表情
振付か?と思うけどとりあえず。
まぁ悲痛な表情と優しげな表情です。
1st2日目の最後の千歌の表情は、1日目では映らなかったorやってなかった箇所があったりします。
こんな感じです。
ここまで来てそれ言うの?って感じですが、演出を言語化するのは野暮みたいなとこがあるとは思いました。
次の記事はGALAXY HidE and SeeKについてです。こっちの方が多分ヤバイ(色んな意味で)と思います。
それでは。