【アニメ編①】私はなぜラブライブ!が好きなのか -虹ヶ咲2期7話挿入歌 「EMOTION」を題材に。
こんにちは
表題の通りです。ラブライブ!の話です。
三船栞子ちゃん(以下「栞子」という。)が歌う「EMOTION」という曲をご存じでしょうか。
知らない方はいますぐ以下の動画を見てください。
www.youtube.com
今回は、私がなぜ、「EMOTION」という曲が大好きかを深掘りし、ついでに私がラブライブ!を好きになっている理由を探ろうと思います。ラブライブ!を好きになっている理由は、今回挙げるもの以外にもあると思いますが、とりあえず思いついたものを出していき、後のブログでまとめたいと思います。
※ あくまで、私個人の考えだということにご留意ください。
結論
「EMOTION」が好きな理由は、概ね以下の通りになるのではないでしょうか。
- おそらく私は、栞子がこの曲を歌うことに大きな意味があると思っているから。
- おそらく私は、感情の描写、表現に非常に弱いから。
私がラブライブ!を好きになっている理由には、以下のようなものがあるのではないでしょうか。
- おそらく私は、細かく散りばめられた工夫、表現そのものが好きだから
- おそらく私は、キャラクターが、本来の自分、理想の自分、なりたい自分に変化する描写に心を惹かれるから。
前置き
だいぶ書くのが遅くなってしまいました。
9月12日、13日、そして17日、18日に行われた、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 5th Live! 虹が咲く場所(以下「虹5th」という。)」 に参加してきました。
本公演の出演者は、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会(以下「虹ヶ咲」という。)でした。
本公演は、虹ヶ咲のTVアニメ2期放送後に初めて行われたナンバリングライブであり、TVアニメ2期を踏まえた内容となっていました。
op全体曲の「Colorful Dreams! Colorful Smiles!」から始まり、1話挿入歌「Eutopia」、3話挿入歌「ENJOY IT!」...と2期の挿入歌を中心に、忠実に披露するなど、ラブライブ!のナンバリングライブの良さが詰まったライブだったと思います。
...今回はアニメ編なので、アニメの2期7話挿入歌「EMOTION」について語ろうと思います。ライブのお話を少し入れたのは、このブログを書く後押しになったからです。
アニメとライブは繋がっているので、ゆくゆくはライブ、双方について語ろうと思います。
2期7話「夢の記憶」のあらすじ
このブログを読む方はおそらく虹ヶ咲2期7話を視聴していると思いますが、念のため、公式サイトの内容を引用します。
ついに始まった5校合同開催による第2回スクールアイドルフェスティバル。1日目は東雲学院、2日目は藤黄学園、3日目はY.G国際学園と続き、4日目は紫苑女学院での開催となった。その展示室に飾られていたスクールアイドル時代の三船薫子と幼い栞子の写真。かつて栞子にもスクールアイドルに憧れる気持ちがあったことを知った侑たちは、栞子を同好会に誘う。しかし、3年間真剣にスクールアイドル活動に打ち込んだものの「ラブライブ!」への出場が叶わなかった姉・薫子の姿を見ていた栞子は、自分の適性を最大限発揮できる生き方、自分に合った役割を全うすると話し、その誘いを断ってしまう。
流石によくまとめられてますね。。
ちなみに、この続きをざっくりと書くと、
同好会の誘いを断った栞子だったが、虹ヶ咲のメンバー、そして姉の薫子からの言葉と後押しがあり、自分のやりたいと思う気持ちを生かし、「EMOTION」という曲を見事歌い上げる という感じです。
私はなぜ「EMOTION」が好きなのか
結論を先に書いてしまいましたが、概ね以下の通りなのかなと思います。
- おそらく私は、栞子がこの曲を歌うことに大きな意味があると思っているから。
- おそらく私は、感情の描写、表現に非常に弱いから。
書いていて思いましたが、曲単体が好きというよりは、アニメやキャラを踏まえて好きになっているようです。
つまり、私は、2期7話挿入歌「EMOTION」 ー三船栞子(C.V. 小泉萌香)が好きなんだなと思いました。
栞子がこの曲を歌うということについて
最近、自分はギャップにとてつもなく弱いんだなと思っています。
ここでのギャップとは、ズレ、や、隔たり、のことです。
色んなギャップが好きなんですが、今回の場合は、
感情が見えづらい、鉄仮面だった栞子が、「EMOTION」という「(強い)感情」を表す曲を歌っているということ
ここに、私は強く惹かれているのかなと思いました。
もう少し分かりやすく伝えるために、図示しました。
まず、真ん中の白球が私です。
次に、左の黒球が、「作中の表現や描写」を表しています。
最後に、下の目盛りは、黒球を白球にぶつけることによって、白球が吹っ飛ばされる距離を表しています。
つまり、下の目盛りは、作中の表現や描写によって、私がどれくらい圧倒され、感動したかを表しています。
当然、数値が大きいほど、感動は大きいです。
話を戻します。
図において、例えば黒球は、「EMOTION」という曲を栞子以外の任意のキャラが歌うこと、だとします(虹ヶ咲のメンバーに限らず、栞子以外のあらゆるスクールアイドルを想定します)。
すると、そのキャラが「EMOTION」を歌う事で、白球の私は少し吹っ飛ばされます。
しかし、結論先取りですが、 ① 栞子以外のキャラは、栞子と比較して感情表現が豊か(璃奈など例外はある)なため 、また、 ② あくまで「EMOTION」は栞子が2期1話~2期7話を通じて歌えるようになった曲とも言えるため、栞子以外のキャラが歌った場合は、絶対的に、吹っ飛ばされる距離は少し短めになります。個人的には。
では、栞子が「EMOTION」を歌うとなるとどうなるか
こうなります。
黒球ではなく、翡翠色の球になっていますが、これはもちろん、「EMOTION」という曲を栞子が歌うこと になります。
先ほどの黒球と比較して2つ、相違点があります。
1つ目は、球のデカさです。
球はデカいほど、白球である私はより遠くまで吹っ飛ばされます。
2つ目は、球の位置です。黒球と比べて、球の位置がより左にあります。
白球からの距離が遠いほど、より白球である私を吹っ飛ばします。
つまり、翡翠球の方が私はより感動するということになります。
では、なぜ翡翠球はデカいのか。なぜこの位置にあるのか。
それは、
① 感情が見えづらい、鉄仮面だった栞子が、「EMOTION」という「(強い)感情」を表す曲を歌っているというギャップと、
② 栞子が歌えるようになったということ、この2つが理由だからです。
TVアニメを見ている方はご存じだと思いますが、2期1話~7話までの(なんならそれ以降も)栞子は登場シーンのほとんどで無表情であり、どこか感情が見えにくい印象を受けます。
例えば、幼馴染の鐘嵐珠(以下、「ランジュ」という。)との再会シーンでも、今一つ栞子の感情が盛り上がらない印象を受けました。ストレートに言えば、もっと喜んだ様子見せてもええやろと。
(ただし、驚きのあまり表情が固まった可能性もあります。にしても、もう少し感情を見せてもええやろとは思いますが。)
余談ですが、栞子の表情が見えづらいことが、再会後のランジュとの関係に影響を与えている気がします。
黒球、つまり栞子以外のキャラが歌うとなると、栞子と比較して感情が豊かである故に、「(強い)感情」を意味する「EMOTION」という曲を歌っても、栞子ほどの衝撃を私は受けない気がします。
一方、翡翠球の場合は、「感情が見えにくい」栞子が、「(強い)感情」を意味する「EMOTION」という曲を歌い上げるという点で、ギャップが大きく、より振れ幅も大きくなり、より白球である自分は吹っ飛ばされるということになります。
翡翠球(感情を出さない→強い感情を出す)、方が、黒球(感情を普段出す→強い感情を出す)よりも、個人的には強く私自身の感情が揺さぶられます。
また、球の大きさ(正直白球からの距離でも良いですが)については、歌詞と2期7話のストーリーの一致度に依存しています。
2期7話は、「凍結した心」故に同好会への誘いを断る栞子が、同好会の皆や姉の薫子の言葉で、その心を覆っていた氷を溶かしていくという変化、
つまり、 感情、スクールアイドルをやりたい気持ちを凍らせているという現状 から、その氷を溶かして、 感情、スクールアイドルをやりたいという気持ちを表に出す、という変化にフォーカスしています。
「EMOTION」の歌詞では、この変化、過程に明らかに言及しています。例えば、
自分は今の自分だけ本当に変われない?
という、現状の自分に対する疑問、迷いから始まり、
踏み出せないハッキリしない
気持ちのままでいれば
大好きなことに嘘つくかな
と、前述した疑問、迷いに対する解決、気づきを言葉にし、
素直でもっといたい 心を隠したり
あの日の私はまだ弱くて簡単に泣いたけど
ちょっと背伸びして臆病もバイバイする
解き放って ここで
あなたに届け EMOTION
ついに、自分の内に秘めていた、凍らせていた想い、今後の決意を歌にして届けていると思われます。
ラブライブ!の挿入歌は、その話(やそれまでの話)の内容をまとめた(少なくとも言及した)ものになっています。これは感想ではなく事実です。
「EMOTION」は、2期7話(と2期7話までの話)で起こった栞子の変化、新たな気づきを、曲にしてまとめ、栞子が言葉にして歌にして届けることで、その内容を確定させ、栞子自身の身に、変化、新たな気づきを刻みこむ、という意味をも持っていると思っています。
そのため、栞子が「EMOTION」を歌うことで、それ以外のキャラが歌った場合と比べて翡翠球はデカくなっています。
これは、 HUNTER×HUNTERにおける制約に似ています。
このキャラがこの曲を歌うという縛り、属人性(?)があるからこそ、曲の良さが100%、否、120%発揮されているとも言えると思いました。
感情の描写について
キャラが感情を見せているシーンが好きなんだと思います。
例えば、精一杯楽しんでいたり、深く悲しんでいたりしているシーンです。多分、理由としては、自分の感情も強く揺さぶられるからなのかなと思います。
(この辺りは今後また深く考えられたらと思います)
私はなぜラブライブ!が好きなのか
...と、ここまで栞子の「EMOTION」という曲について語ってきましたが、このブログを書くために2期7話を見返していて、うっすらとラブライブ!を好きになっている理由が垣間見えたため、ここに記そうと思います。
結論は最初に書きましたが、その理由は以下の通りです。
- おそらく私は、細かく散りばめられた工夫、表現が好きだから
- おそらく私は、キャラクターが、本来の自分、理想の自分、なりたい自分に変化する描写に心を惹かれるから。
細かく散りばめられた工夫、表現
アニメ問わず全ての創作物に言えますが、制作側の意図や想いがその創作物に工夫として表現されていること、そのこと自体が好きですし、その表現や工夫を解き明かそうとすることが好きなのかなと思いました。
2期7話を例として挙げます。
これまで、「感情が見えにくい栞子」が「EMOTION」という曲を歌うギャップについて触れてきました。
ただ、「感情が見えにくい栞子」が「EMOTION」を歌う前にも、揺らぐ、つまり栞子の感情が垣間見えるシーンがいくつかあります。
具体的には、優木せつ菜ちゃんをはじめとする虹ヶ咲の皆から同好会への勧誘を受けるシーンが挙げられます。
同好会の皆から勧誘を受ける際の「なんですか、いきなり」という栞子の台詞は、どこか警戒モードに入っているトーンのようにも感じられますし、
「そこまでです」と栞子が勧誘の言葉を遮るシーンからは、拒絶が垣間見えます。
また、せつ菜ちゃんの言葉に対し、「それはあなただからできることです」と栞子の語気が強まる様子、
その瞬間に、感情をよく表すとされる「目」を移さずに口元だけ映す(=口から発せられる言葉に注目させようとしている)こと、
その後に、同好会の皆に有無を言わせず話を切り上げる表現
などからも、栞子の核心(夢よりも現実を重視する考え方)に触れて反発している様子が伺えます。
さらに、この時に流れている曲は「凍結した心」、まさに栞子のことです。
つまり、このシーンにおいて、声のトーンであったりカット、同好会の皆の反応など、あらゆる表現や工夫が散りばめられており、栞子の核心に関して説得力を持たせていると言えます。
(ちなみに、その後に、栞子が同好会の皆とフェスティバルを楽しむシーンがありますが、「三船さんはどうだった?」と歩夢に聞かれた栞子が、「どなたも、自分のやりたいことを体現されていると思いました」と、自分についての感情を真っ先に答えなかったことからも、栞子が感情を凍らせているんだなと分かります。)
このように、私は、制作側がある内容を伝えるために、あらゆる表現や工夫を用いること、そして、それらの表現や工夫によって、内容が視聴者側にこの上なく正確に、濃密に、違和感なく伝わっているという事実が好きなのかなと思いました。
まとめ
明らかに、1つ目の理由に熱を入れすぎて2つ目の理由はあっさりになってしまいました。
今後も考察を続けていきたいなと思います。