みよ通信

●ゅ●通信じゃないです。

歌詞考察① Love TriangleーDiverDiva

ご無沙汰しております。ブログを2年弱ぶりに更新する事にしました。

今回は、DiverDivaの「Love Triangle」という曲について語っていきたいと思います。

 
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あらすじ


なぜ書こうと思ったかというと、今日好きな人とお茶をして辛くなったから。俺の好きな人には既に恋人がいるらしい、マジで四条眞妃になっちゃった。

 
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いや話しててめちゃくちゃ死ぬほど楽しかったんですが、別れて電車に乗ってる最中に無性に虚しさだけが沸き上がってきちゃった。


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その時、無意識に、DiverDivaの「Love Triangle」を聞いていました。

 

 

そこで、来た。これになった。

 

 

 

今ならできるよね

領 域 展 開

 

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...というわけで、書くモチベーションがモリモリ湧いてきて、明後日提出しなきゃいけない課題があるにも関わらず「Love Triangle」の歌詞考察記事を書く事にしました。

主観しかない考察、妄想になりますがどうぞよろしくお願いします。 

 

前提としての理解

まず、ラブライブ!を考えていくうえで私が大事にしていること、前提としている条件を記します。これに基づいて考えていきます。

それは以下の2つが挙げられます。

 

(ほぼ)すべてに意味、意図がこめられている
(歌詞考察では)歌っている人の主観や心にある想いが主に反映、投影される
 

1について。アニメについてもそうなのですが、ラブライブ!に限らず何かしら創られたもの、創作物には創った人の意図が込められていると思うんです。ラブライブ!においては特に。

アニメの描写や歌詞、には、わざわざそれを選択した理由がある

つまり、テーマ性など(巨視的に)解釈するうえでは、

(類語が数多く存在する中で)なぜこの表現なのか

なぜこのキャラクターがこの曲を歌っているのか(属人性とも言える)

 

これが重要なポイントになるという立場を取っています。その上で、曲を歌うに至った

勿論、これは絶対的な真理とかではないです。あくまで私の意見です。

 

2について。そのまんまです。概ね、その曲を歌っている人の内面や認識、考えなどが(少なくとも暗に)反映されています。ある種自分を物語ったものがその曲の歌詞とも言えます。これは「Love Triangle」を考える上では特に重要とも言えます。

 

ではこれを踏まえて、「Love Triangle」を考えていきましょう

 

 

歌詞考察


まず、歌詞を下に書きます。

 

Thinking about you...

all day, all night...
Thinking about you...

Love Triangle...

キミとあのコと私の事情
平和的解決はムリなのかな
誰にもキズついてほしくないし
キズつきたくなんかないけど

キミってば素敵
あのコは魅力的

(かなり魅力的)
二人は完璧!?
自信なくしちゃう…

ひとつだけ言えること
キミを好きな気持ちは
誰にも負けない あのコにも
いつかきっと叶うって信じてる

Oh! Love Triangle
夜空に光る星がみっつ
Love Triangle
そっと指でなぞり願う
ふたつを囲んで 描くハートマーク
思い… 届いて…


Love Triangle 
キミの理想になりたくって
Love Triangle
どうか振り向いて欲しくて
近づけそうで まだ遠くって
私たちまるで Winter Triangle

Thinking about you... all day, all night...
Thinking about you... Love Triangle...

キミはどんな服が好きかな
髪型もちょっと変えてみようかな
鏡の前でああでもないこうでもない
ずっと無限ループ

キミったら優しい
あのコにも優しい

(すっごく優しい)
みんなに優しい!?
やきもきしちゃう…

ふと目に留まった Love Fortune
“ライバルの存在に注意”
恋の神様 イジワルしないで
チャンスはまだあるって信じたい

Oh! Love Triangle

キミがあのコ好きになったら
Love Triangle
私 応援できるかな
キリがない想像 繰り返しては
胸が… 痛んで…


Love Triangle
「ただ大好きでいられたらな」

Love Triangle
ため息ついて 目を閉じた
甘く切なく こぼれた涙の訳を
知ってるのは Winter Triangle

恋の行方 教えて欲しいよ Stars

Oh! Love Triangle 夜空に光る星がみっつ
Love Triangle そっと指でなぞり願う
ふたつを囲んで 描くハートマーク
Make a wish upon a star


Love Triangle キミの理想になりたくって
Love Triangle どうか振り向いて欲しくて
近づけそうで まだ遠くって
私たちまるで Winter Triangle

 

今回の着眼点は、以下の4点です。

曲のテーマ性
登場人物の関係性
歌詞の表記
その他

 


1 曲のテーマ性

これは言うまでもないかなと。恋愛における三角関係です。その頂点の1つである”私”視点の曲。”私”の”キミ”に対する強い想いと三角関係であることによる悩み、これらによる葛藤が等身大に描かれています。

 

キミの理想になりたくって

どうか振り向いて欲しくて

「ただ大好きでいられたらな」 

これらの歌詞がまさにこの曲を代表していると思います。こうした希望を切なく呟く感じが素晴らしい。

 

2 登場人物の関係性


割と当たり前な事しか書きません。

この歌詞の表記を用いると、主要な登場人物は以下の3人


キミ
あのコ
言わずもがなですが、この3人の関係はおそらく、"キミとあのコ"の”二人”の関係が良い感じ、そして、「”私”の認識では」、”二人”は付き合ってはいない。そして、”キミ”への叶わない想いを寄せるのが“私”だと感じました。”私”と”あのコ”の関係は少なくとも互いに知り合い。普通に親しい仲なのではと思います。なぜなら

 

キミとあのコと私の事情
平和的解決はムリなのかな
誰にもキズついてほしくないし
キズつきたくなんかないけど

 

 だからです。仮に互いに面識がないなら、平和的解決ができるかどうかで悩まないと思いました。するわけないやろと。面識も関係もあるからこそ穏便に済ませたい感じもします。そういう性格とも言えます。

 

ただ、気を付けてもらいたいのは、この曲はあくまで”私”視点の曲であるということ。

故に、もしかしたら”キミ”と”あのコ”は既に付き合っていてその事を”私”が知らなかったり、“キミ”が”私”を実は好きで、”あのコ”も実は、”私”と同じことを思っているのかもしれないです。もう少し言うと、”私たち”もあくまで”私”の認識なんですよね。

 

勿論、これは分かりません。想像で物事を言っています。ただ、(意図が込められた)歌詞を見るに、”キミ”と”あのコ”の関係が実際に良い感じなのは間違いないと思います(少なくとも、”キミ”や”あのコ”が、”私”をどう思っているのか確かな事は書かれていないので)。その”二人”の関係を示唆するのが、表記になります。

”私”は漢字表記なのに、“キミ”と”あのコ” とカタカナ表記になっています。

これは勿論、”私”の性格上、何かとカタカナ表記になるという線も考えられます。”私”視点で”二人”を語るので、表記を統一するのも自然かも。果林ちゃんと愛さん、実際めちゃくちゃ言ってそう。

ただ、やはり一人称が”私”なのは違和感があるというか。”キミとあのコ”は語感が良いというか表記上、親和性が高そうなんですが、”私とキミ”はどこか対照的というか、少なくとも同じ道ではない印象があるんです。

 

と考えると、やはり”キミ”と”あのコ”は良い感じで”私”はそんな”キミ”に想いを寄せているのでは。俺はつらい。耐えられない。

 

3 歌詞の表記

表記、はスパイスのようなものです。何か目的があって歌詞の意味内容を飾る。

先ほども触れましたが、”私”や”キミ”や”あのコ”という表記もその通りです。

例えば、”私”の意中の相手の”キミ”という表記。二人称なわけですが、”あなた”や”君”という言い方もあるはずです。わざわざ”キミ”という表記を使ったのは間違いなく意図が込められている。つまり、”キミ”というカタカナ表記が持つイメージが重要だと思います。

 

漢字表記と比較すると、カタカナ表記って音が重要なんですよね。”君”が読めなくても”キミ”なら読める。そして、軽快でリズミカルな印象を与えるわけです。漢字とひらがなが基本の文章に適度にカタカナ表記があれば全体として整った感じすらする。多いとくどい。

このように、カタカナは(意味内容は無視して)歌詞を文章として見た場合の美しさを出している側面もありますが

 

「Love Triangle」の歌詞においては”私”の性格や”キミ”、”あのコ”との関係性をも示唆すると思っています。

”キミ”とカタカナ表記で呼ぶ事から、2人はそこそこ距離が近い、仲良いのかな?と読み取れます。慣れ親しく呼んでいる感じ。普段から人をそういう風に呼ぶ感じの人なのかも。

そして、先述した通り”あのコ”と私も仲は良さそう。ただ、”あのコ”という表記からはどこか距離を微妙に遠ざけている印象も抱くわけです。女性の3人称である”彼女”ほど第三者的に置いているわけはない、むしろ互いに仲は良さそうなんですが、”あの”(that)を使っている事からも(おそらく三角関係故に)”ライバル”になる以前とは違った、微妙な距離だと「認識している」と感じられます(勿論、物理的距離が遠い事も示していると思う)。

ちなみに、”Winter Triangle”と「3つ(3人)」がまとまってひとつと認識している点からも自分の関係者ではあるんだけど、”ふたつを囲んで描くハートマーク”と「残りひとつ」である”あのコ”を結果的にでも排除したいという想いも見え隠れするわけです。これは、”私”と”キミ”の距離を表している歌詞と思われる、

近づきそうで まだ遠くって

とも多少リンクする部分もあると思います。別に”あのコ”と絶縁したいわけでもないんです。

 

他の表記も、特に語尾が細かくて

 

Thinking about you...

 自信なくしちゃう...

思い...届いて... 

  と、三点リーダー(...)を使ってどこかその歌詞がどこまでも続いていく感じや余韻を残し、切に願っているんだと言う事を強調したり。

 

キミはどんな服が好きかな

髪型もちょっと変えてみようかな

 

 

 

つまり、”~かな”と、自分自身の意志を確認する、自問する表現が多いんですが。

一方で

平和的解決はムリなのかな

私 応援できるかな 

 これらの”~かな”は先述のそれらと「自分自身に問いかける」という共通点はあれど、少し違う感じがしていて。簡単に言えば2つ出たうちの前者は、語尾に「ちょっとやって見よう」が入りそうなんですが、後者は「できないかも...」という真逆のニュアンスがあるような気がするんです。迷いや不安があるという印象。”私”→”キミ”の場合と違って”あのコ”が入る三角関係だと揺らぐという曲のテーマ性をさりげなく表している気がしました。

 

 

4 その他

歌詞を前から順に考えてみました

誰にもキズついてほしくないし
キズつきたくなんかないけど

この歌詞からは、争い事を避ける、つまり相手を思いやれる優しい性格である一方で、そのために自分が身を引くという選択肢は取らない、譲らない様子が伺えます。”私”の恋愛感情は捨てないんです。 

あのコは魅力的

(かなり魅力的)

 わざわざ”かなり”とつけて繰り返しているあたり相当強い恋敵なんだなと感じられます。まさに、

二人は完璧!?
自信なくしちゃう…

と思うほどに。ただ、”完璧⁉”と疑問符もあるあたり、「負け前提で戦う」のではないと感じられます。

 

ひとつだけ言えること
キミを好きな気持ちは
誰にも負けない あのコにも
いつかきっと叶うって信じてる

自分が恋愛において身を引かない決意や自負がここでは表れています。歌詞に”~かな”と散々自問して悩んでいるんですが、”いつか”ではあるけれども、”きっと叶う”と”信じてる”んですよね。つまり、負けそうと思いつつもいやそんなことない、、!ってあきらめないいうか、火がまだ灯っている様子が伺えます。

 

Oh! Love Triangle
夜空に光る星がみっつ
Love Triangle
そっと指でなぞり願う
ふたつを囲んで 描くハートマーク
思い… 届いて…

”そっと指でなぞり願う”あたりは、情景がありありと浮かび上がる秀逸な表現だと思います。2人の歌い方からしても、感情がめちゃくちゃこもっている事が分かります。

 

Love Triangle 
キミの理想になりたくって
Love Triangle
どうか振り向いて欲しくて
近づけそうで まだ遠くって
私たちまるで Winter Triangle

”キミの理想になりたくって”という言葉は、2番始めの、”私”が”キミ”と結ばれるための行動を示唆していたり、現実と理想という対比、つまり”現実”では未だ”キミの理想”にはなっていない事、もっと言えば「(将来的にも)叶わない」”理想”をも示唆していたりします。つまり、この表現からは”キミ”との関係性だけではなく、”私”の人間性も垣間見えるわけです。

キミはどんな服が好きかな
髪型もちょっと変えてみようかな
鏡の前でああでもないこうでもない
ずっと無限ループ

好きな人のために努力して自分を変えようとする自分。勿論どれが”キミ”に刺さるかなんて分からないんですよね... ここは珍しく”私”と”キミ”の二者関係のみ表れています。 

キミったら優しい
あのコにも優しい

(すっごく優しい)
みんなに優しい!?
やきもきしちゃう…

 ”私”だけではない、特別扱いされたい気持ちも裏に見える気がします。

”私”だから、優しいわけではないんだと。そういった想いの強さが”(すっごく)”という表現にも表れている感じはします。”やきもきしちゃう...”は、”キミ”のせいだと恨む気持ちもありつつ、好きな”キミ”を恨み切れず多少の自己嫌悪も生まれてそう。

 

ふと目に留まった Love Fortune
“ライバルの存在に注意”
恋の神様 イジワルしないで
チャンスはまだあるって信じたい

一番の同箇所と違って、”信じたい”と多少弱気になっているんですよね...

希望は捨ててはいないんだけど、”信じてる”という自信は無くなってる、揺れ動きの中で沈んでる状態な印象。 

Oh! Love Triangle

キミがあのコ好きになったら
Love Triangle
私 応援できるかな

 いや厳しいんじゃないですかね...

実際これになったら、”私”は表面では応援しつつも振られる事を祈る気はします。そうした自分に対して自己嫌悪に抱きそう。良い子そうですし。

 

キリがない想像 繰り返しては
胸が… 痛んで…

臨床心理学的に言うと、嫌な事を繰り返して考えると病みます。ネガティブな反すうという言葉になるんですかね。

 

Love Triangle
「ただ大好きでいられたらな」

1番の同箇所と同じく、この曲を代表する歌詞。

「ただ大好きでいられたらな」

とは、つまりただ大好きでは済まされない。”あのコ”との関係悪化や”キミ”と”あのコ”との関係性で思い悩むことになっちゃうんですよね。どう転んでも角が立つというか後悔するというか、そういう感じ。

 

恋の行方 教えて欲しいよ Stars

 ここで注意すべきなのは、”私”は全面的に神頼みなわけではないという事だと思います。精一杯努力しつつ神頼みになっているので、この表現はむしろ”私”のいじらしさや一途さが際立つ感じがしました。

 

Oh! Love Triangle 夜空に光る星がみっつ
Love Triangle そっと指でなぞり願う
ふたつを囲んで 描くハートマーク
Make a wish upon a star

マジで違うとは思うんですが、”Make”が”May”に聞こえました。願望を表すMay。


 

蛇足

外濠から攻めるならば、Love Triangleは

朝香果林と宮下愛、つまりDiverDivaというユニットで歌う曲である
DiverDivaの1stシングル、「SUPER NOVA」のB面の曲である
 

1 について。先述した通り、ある曲にはその人が歌うという事に何らかの意味が込められていると思っています。これは虹ヶ咲のアニメの挿入歌を見れば良く分かると思いますが、要するにコンテキストが重視されます。今回は、「朝香果林と宮下愛の2人、DiverDivaというユニット」が歌う曲という事が重要になってきます。

ただ、これは私の感想ですが、ラブライブ!の場合、ユニット曲はアニメ挿入歌とは違ってその曲を歌うに至るまでの経緯やコンテキストがあまり重視されない印象があります。例外もありますが(例えば、Aqoursで言うとTVアニメ2期Blu-ray全巻購入特典曲)。なので、その子、その2人、が歌っていることに意味が多少なりとも見いだされると思います。となると、朝香果林と宮下愛という2人がどのような子なのかという内容が重要になって来ます。とはいえ2人のイメージは言わずもがなみたいなところがあるので、この2人の組み合わせについて考える事にします。

一言で言うと、この2人は

対照的、両極に位置する

と思います。以下の記事からも垣間見えるように、月と太陽のような両極に存在する、対照的な2人だと思っています。
gs.dengeki.com

(一方で、対照的な2人には共通点が存在するのは世の常であり、この2人も例外ではないと思います。というのも、二人ともカッコいい、クールなんですよね...)

 

2について。一般的にA面はそのアーティストの「顔」とも言える、そのアーティストを代表する曲で、B面は前面には出ないけどこういう所もあるんやぞ って印象が私にはあります。もう少し言うと、A面とB面は同じアーティストを違う角度から見た曲とも言えます。DiverDivaの1stシングルのA面は「SUPER NOVA」という曲ですが、この曲からああDiverDivaってこんな感じなんや...というイメージをまさに前面に出すわけで、「Love Triangle」はB面、つまり副次的な、でも非常に重要な特徴を意外な角度から提示するという意味を持っているのかも。

 

これらから、B面である「Love Triangle」はどこかA面とは違うというギャップというか、果林ちゃんと愛さんの対照的な様子も歌詞のいじらしさを感じさせるのに一役買っている感じもしました。

 

 

...モチベーションが途切れてしまったのでここまでにします...2ndのライブ映像出たら振付もこみで考えます。